庭づくりっていくらかかるの?〜料金のしくみと相場
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理想の庭づくりのために費用はどのくらい用意すればいいのか、誰しも気になるところだと思います。しかし、この目安をもとめるのは、実は簡単ではないのです。


造園の費用の相場は?

一般に、「その家を建てる場合の建築費の10%程度が庭部分の費用である」とか、庭の面積の1坪あたりいくら(1坪2万円〜10万円まで諸説あります)とか言った、「相場」情報が見受けられます。ひとつの目安として、坪あたりにして10万円を大きく超えるようなら高すぎるのでは……?といった判断は可能です。

しかし、庭づくりは単純に面積だけで決まるわけではないことは理解しておいて下さい。

庭づくりの費用は大きくわけて、

・工事費・エクステリアの費用・植物の費用

からなります。そしてエクステリアや植物の費用は、当然ですが、どんなものを使うかによって料金は変わってくるのです。工事費は面積に応じて一定かと言うとこれもそうとは言えず、プラン内容によって必要な工事内容が変わってきます(たとえば塀を建てるなら基礎固めの作業が必要です)。

また、業者によって、仕事の仕方が異なることに由来する料金の差もあります。本来エクステリアが専門の業者なら、エクステリアの商品を安く仕入れることができるかもしれません。他方、ガーデンデザインが仕事の中心になっている業者は、工事については下請けに外注するため、高くなってしまうということもあるでしょう。

まとめると、

(1)庭の規模(面積)(2)プラン内容(必要な工事、植物、エクステリアの費用)
(3)業者のタイプ(得意分野など)

によって料金は決まるのだと言えます。 相場を明言するのが難しいのですから、依頼にあたっては、逆にこちらから予算を提示してしまうのも良い方法です。その予算の範囲内で、イメージを実現できるプランをお願いします、という形で依頼して、見積もり内容を比べてみるという方法です。

見積もりはここをチェックする!

業者から出された見積もりは金額だけを比較してもあまり意味がありません。すでに述べたように、金額の決まり方が業者によって違いますし、見積もりとともに提示されているプランは業者ごとに違うはずだからです。

単純な額面だけの高い・安いよりも、提案されたプランに比べての割安さをチェックしたいところです。とはいえ、専門家ではないのにそこまでの判断は難しいもの。ごく一部の悪質な業者はそこを逆手にとって割高なプランを提示してくることもあります。逆に言えば、良心的な業者は、きちんと、プラン内容と料金の関係を素人にもわかりやすく説明してくれるはずです。

そこで、見積もりを受け取ったら、まずその明細・内訳を確認してみましょう。書式や体裁は業者によって異なりますが、造園は、「工事」「植物」「エクステリア」などの要素に分解できることはすでに述べたとおり。きちんとした見積もりには、どんな工事のためにいくらかかり、どんな植物にいくらかかるのかが詳しく書かれているはずです。

特に、植物やエクステリアなど、具体的に使用する商品が決まっているはずのものが「一式」としてまとめられ、おおざっぱな料金設定になっている場合は詳しい説明を求めるべきです。プランとつき合わせて、プランのどの部分が見積書のどこにあたるのか、説明してもらって下さい。

2、3の業者からそうした説明を受けていると、だいたいの相場感覚ができてくるのではないかと思います。同じような内容に思えるのに料金が大きく違う場合は、それぞれの業者に質問してみて下さい。納得のゆく答えが返ってくるかどうかも業者選びのポイントになるでしょう。

※ただし、詳しい現地調査をする前の概算の見積もりでは、細かい内訳をつくれないこともあります。

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